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Cover photo by tk
写真を愛するクリエイターたちが語る、カメラとそのストーリー。「愛機」という存在には、それぞれの人生観や価値観が映し出されます。今回の連載では、〈Leica Summarit 50mm f1.5〉を愛用するtkさんが登場。
「このレンズを初めて知ったとき、まるで雷に打たれたような衝撃を受けました。」と語るtkさん。開放での幻想的な雰囲気、絞ったときの解像感、そして逆光で現れるフレアやゴースト。現代レンズでは得られない、この〈Summarit 50mm f1.5〉の描写に魅了され、迷わず購入を決めたという。オートフォーカスもなく、スペックだけでは測れないこのレンズの美しさとは何なのか。その魅力に迫ります。

Photo by tk
〈Leica Summarit 50mm f1.5〉は、1949年に登場したレンジファインダー用オールドレンズ。開放ではソフトで幻想的な描写を見せ、絞ると現代レンズに匹敵する解像感を発揮します。6枚4群のガウスタイプ設計で、逆光には弱くフレアやゴーストが出やすいものの、それが独特のノスタルジックな雰囲気を生み出します。現在ではアダプターを介してミラーレスカメラで使用されることも多く、人気の高い一本です。
僕がこのレンズに出会ったのは、とある YouTube 動画でした。紹介されていた作例を見た瞬間、「自分が撮りたい写真はこれだ」と確信しました。雷に打たれたような感覚でした。

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迷うことなく購入を決意し、実際に手に取ったときの感触も衝撃的でした。冷たくずっしりとした金属の質感、手に馴染む重量感。カメラに装着した瞬間、すでに「このレンズで撮りたい」と強く思いました。
このレンズの魅力は、ただのスペックでは測れません。
開放f1.5では、まるで大昔の映画のような、淡く滲んだ幻想的な描写が得られます。ピントの芯がありつつも、柔らかくにじむような描写。光が絡むことで、さらにノスタルジックな雰囲気を演出します。

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しかし、f2.8付近まで絞ると、驚くほどシャープな解像感を見せるのもこのレンズの特徴。まるで違うレンズかと思うほど、しっかりとディテールが描写されます。
このギャップが、このレンズを唯一無二の存在にしているのかもしれません。
もちろん、現代レンズのような快適さはありません。
オートフォーカスはなく、逆光にはめっぽう弱い。フレアやゴーストは容赦なく発生します。しかし、それこそがこのレンズの味。完璧ではないからこそ、偶然が生み出す美しさがあるんです。

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光を大胆に取り入れ、フレアを楽しみ、少しピントを外したくらいの柔らかさを味わう。このレンズは、ただシャープに写すためのものではなく、もっと感覚的に写真を楽しむための道具なんだと思います。
僕はこれからも、この〈Summarit 50mm f1.5〉とともに、記憶を呼び起こすような写真を撮り続けていきたいと思っています。

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明瞭すぎず、完璧すぎず、どこか夢のような世界。 過去の記憶と重なるような、見たことがあるようでないような光景。
このレンズだからこそ撮れる曖昧で美しい世界を、これからも追い求めていきます。

tk
cizucu認定クリエイター
日常の平凡だけど二度と訪れない瞬間を切り取っています。
cizucu:tk / @tk
Instagram:@zekkei_pics

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愛機との出会いや思い出、忘れられないエピソードをクリエイターが自由に綴る連載企画。愛機を選んだ理由や使い続ける魅力など、カメラ好きなら思わず共感する物語をお届けします。