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〈Kodak〉は、ニューヨーク州ロチェスターの工場でのフィルム生産を2024年11月に一時停止すると発表しました。近年急増するフィルム需要に対応するための生産プロセスの近代化を目的とした措置です。
事前の増産と在庫確保により、市場への影響を最小限にとどめるとしています。

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需要増加に対応するための近代化
〈Kodak〉のCEOであるジム・コンティネンザ氏は、「工場を完全に停止することで、より効率的な製造環境を整備する」と説明。今回の停止は、フィルム需要の高まりに応えるための投資の一環であり、将来的な供給能力を向上させることを目的としています。
生産停止前に在庫を確保
この生産停止に備え、〈Kodak〉は事前にフィルム生産を増やし、十分な在庫を確保しています。同社は映画や写真フィルムの需要が引き続き旺盛であるとし、停止期間中も市場への影響はほぼないとしています。

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次世代を見据えた人材育成も
また、〈Kodak〉は人材育成プログラムを推進しており、次世代の技術者を育成する「大規模な見習いプログラム」にも注力しています。
同社は、アナログ写真文化を支える基盤を強化し、未来の需要にも対応できる企業体制を構築するとしています。