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2023.05.28

撮ることへの純粋な喜び | 五十嵐颯への10の質問 | ISSUE #8

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世界中のクリエーターの感性や思考を深掘りする『ISSUE』。新たなインスピレーションのきっかけに。
『ISSUE #8』では、同志社大学カメラクラブの部長・cizucu PROとして活躍される五十嵐想(いがらしそう)さんへの10の質問を通して、彼のバックグラウンドと撮影を純粋に楽しむ姿勢に迫りました。

Q1. あなたについて

名前は五十嵐想(いがらしそう)で、そこから「がらそ」ってあだ名で呼ばれてます。これは友達同士で使うあだ名ということもあり、今は「らっしぃ」という名前で活動しています。名前の由来は特になくて、適当に決めました(笑)。

同志社大学の理工部機械理工学科に所属していて、「同志社大学カメラクラブ(カメクラ)」の部長です。ぼくたちは、写真作品を制作するというよりも、撮ることが純粋に好きな人たちの集まりです。

芸術としての写真活動も良いですが、まずは「写真を撮るのは楽しい」という初期衝動を大事にしてほしいので、入口となれる合宿やイベントをたくさん企画します。今は新入部員が入り約180人程の大きなサークルになったので、まとめるので手一杯ですが、今後はバーベキューなどの企画もしていきたいなと考えてます。

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Image by らっしぃ

Q2. 初めて写真を撮った記憶

一番最初に撮った写真は、正直あまり覚えていません。

幼い頃から機械が好きで、それこそビデオカメラも触って遊んでました。ただその当時は写真や動画を撮るというのが好きというよりも、ビデオカメラという機械をただ単純にいじるのが心地よくて好きでした。

写真を撮るのが楽しいなと思ったのは、高校生の時。周りの子達よりも早く最新のiPhoneを買ってもらいカメラで撮影すると、他の人の写真と画質が全然違いました。昔はカメラのことに詳しくはなかったので、単純に他の人よりも綺麗に撮れた経験がとても心に残っています。そこから、人とは違う写真を撮りたいなと漠然と思い始めました。

それから大学に入学し、初めての一眼カメラとして〈Sony α7 III〉を購入しました。ちょうど春に買ったので、まずは花を撮りたいと思って、最初は植物園に1人で駆け込みました。
改めて、写真を撮っていると1人でも楽しいなと感じました。自分と対話しながら写真と向き合う時間はとても豊かだなと。カメラを首からかけていると、他のカメラマンさんに声をかけられることをきっかけに、交流がはじまり、本当に世界が広がったと感じました。

Q3. 機材へのこだわり

特に機材へのこだわりはないかもしれません。僕自身そんなにまだカメラに詳しくないからかもしれないです。
ただカメラは、あくまで自分にとって写真を撮るための手段に過ぎないとは考えていて、このスペックが良いとかはそんなにありません。ちなみに、愛用の〈Sony α7 III〉を購入したきっかけは、シャッター音がとにかく好きで、重過ぎず軽過ぎずの重量で体にフィットする感じも気に入りました。

こだわりとは少し離れるんですが、当時このカメラをヨドバシカメラに買いに行った時に在庫が全くなくて。店員さんからも届くまでには最低2ヶ月くらいかかると伝えられたので、残念な気持ちで取り置き書を書いていたら、その途中でたまたまキャンセル分が出たんです。それで、奇跡的に当日に購入できました。
”私を買って欲しい”とカメラから呼ばれているような気がして、これは買うしかないと決断しました(笑)。だから他のカメラには、当分の間、乗り換えられないです。

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Image by らっしぃ

Q4. 最近聴いた音楽

〈Mrs. GREEN APPLE〉というアーティストが大好きです。激しく感じる曲も、歌詞の中に寂しさや憂いの気持ちなどの繊細な部分が織り交ぜられていて、そのギャップに惹かれてよく聞いています。

辛いことがあって乗り越えなければならない時ってあると思うんです。最新曲の『ケセラセラ』も、そういった人々の気持ちの後押しをしてくれる、失敗しても大丈夫というスタンスを教えてくれる曲でした。

ちなみに不動の一位は、活動休止期間を終えた直後にリリースされた『ニュー・マイ・ノーマル』。感謝を大事にしてる曲で、今でもずっと好きで聴いています。とても晴れやかで明るい曲調に感じるけど、歌詞を見ると現実の暗い部分にも向き合いつつ乗り越えようとしてる。そういった部分に勇気をもらっています。

Q5. インスピレーションを受けたクリエーター

写真に関してだったら、よくYouTubeで見てたのは〈高澤 けーすけ〉さんと〈もろんのん〉さんという女性のフォトグラファー。カメラを買う前からずっと見ていました。

パステルカラーで撮られた作品が大好きなので、色味の目標としてるのはInstagramでご活躍されている〈Yuri〉さんです。

Q6. 今後使ってみたいカメラ

〈FUJIFILM X-T5〉 を使ってみたいです。

Q7. 好きな撮影のシチュエーション

プロの方で曇りの日が好きな方もいますが、僕は太陽光がしっかりと照っている時が好きです。
オールドフィルムライクな淡くてキラキラとした写真が好きなので、逆光で撮影した際のフレアやゴーストも大歓迎です。

陰影が綺麗に映ると奥行きや立体感が生まれることもあり、自分にとって太陽光は必須です。

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Image by らっしぃ

Q8. イケてないなと思うこと

特にこれということは、あまりないです。

ただ自分の中で大事にしようと考えているのは、健康かなと思います。なるべく体に悪いものを食べなかったり、お酒も控えたりと食生活には気をつけてます。
人間は習慣が大切だと思っています。たまに暴飲暴食をしてしまうこともあるのですが、それを継続して続けてしまうと、習慣化してしまいそうで怖くて。

5年、10年先のことも見据えて、自堕落な生活をするよりも自己規律を持って生活したいなと思います。

Q9. 普段服を買う場所

SNSなどでコーディネートを参考にしつつ、似た系統の服をユニクロやGUで探すことが多いです。日頃使いこなせないと感じてしまうので、高級品で一式を揃えることはしないです。ただ、ワンポイントで少し良いものを取り入れるのは大好きです。

服は消耗品と考えているので、なるべく安く抑えたいです。醤油のシミが付いても、悲しくならない服がベストかもしれません(笑)。

Q10. お気に入りの設定について

時々によりますが、太陽光がしっかりと入ったボケ感のある描写が好きなので、絞りは開放で撮影することが多いですかね。

そのほかの設定については、マニュアルでも撮影はしますが、基本的には絞り優先モードで撮影します。繰り返し、自分にとってカメラはあくまで手段なので、記憶したい瞬間を、素直に撮影して写真に残せたら満足です。あと大学が理工学部なので、カメラの構造なども講義で習うことがあって。なので設定に関しては、カメラ側がこの瞬間ではこの設定が完璧だと提示してくれるものに信頼を置いていて、自分は純粋に撮影を楽しませてもらっています。

ただ集合写真や夜に流し撮りをする際は。マニュアルで撮影することもあります。自分の感覚に近いのが絞り優先なので、しっくりこない時はマニュアルに変更して撮影する流れが多いです。

iPhoneで撮影した一枚

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Image by らっしぃ

INFORMATION
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五十嵐想

いがらし・そう/2002年 京都府生まれ。大学では写真サークルの部長を務め、「らっしぃ」名義でも活動中。「カメラは、思い出や美しい瞬間を捉えることができる最高の武器」という信条のもと、日常に溢れる些細な場面をパステルカラーで彩り撮影する。

cizucu:らっしぃ
Instagram:@rassyii._.pastel