GW突入直前、突然思い立って夜行バスで東京へ来た。大学受験勉強があって1年半以上ぶりの来訪となった。7時前に到着し、帰りのバスの出る22時半までひたすら歩き続けて、写真を撮りつつ久しぶりの東京の街を堪能した。 やはりどこもかしこも首都らしい圧倒的なビル群が聳え立ち、初めて東京に来た地方の高校生かのように全ての瞬間を羨望の眼差しで捉えていた。 夕方、私は初めて新宿を訪れた。快晴とは言わないまでも眩しいほどに日が差していたが、あまりにも巨大な摩天楼に光が遮られ、西新宿は影に覆われていた。そんな初めて味わう大都会の現象に驚きながら、ふと空を見上げる。狭い空である。突如ビルの間から飛行機が見えた。それも一機や二機ではない。数分おきに姿を現すのだ。気づけば私は広角レンズを上に向け、カメラを構えていた。この写真は待っていて撮れたものではない。衝動で捉えた偶然の産物である。

A view looking up at skyscrapers with dramatic cloud patterns and unique architectural designs