“POV撮影”という言葉をご存じでしょうか。
POVとは”Point of View”の略称で、日本語に直訳すると「視点」という意味になります。つまり“POV撮影”とは、撮影者の視点、すなわち一人称での映像や写真を指します。
近年のショート動画ブームやアクションカメラの普及をきっかけに、POV動画を目にする機会も増えてきました。特にスナップ撮影との相性がよく、海外のフォトグラファーを中心に〈YouTube〉へ投稿されることも多く見られます。
今回は、そんな“POV撮影”の魅力についてご紹介します。
動画デビューに最適な撮影方法
“POV撮影”の魅力はいくつかありますが、まず思いつくのがその気楽さです。
撮影方法は、アクションカメラやスマートフォンを胸や肩など体の一部にマウントし、撮影ボタンを押すだけ。あとはカメラの存在を気にせず、普段通りに過ごせば問題ありません。

Photo by Enzo
画面を見ることなく動画撮影を行うのは、はじめは不安ですが、地面と並行にさえマウントできていれば、自分が見ている世界をほとんどそのまま記録できます。手軽に取り組めるため、動画デビューにもぴったりの手法です。
臨場感をそのまま伝える
一人称視点の動画は臨場感抜群です。視聴者が撮影者の追体験をできるというのも、“POV撮影”の魅力のひとつです。
ストリートスナップの様子を“POV撮影”すると、撮影者がどのような場所にいて、スナップする被写体をどのように探し出し、どのように構図を決めてシャッターを切ったのか、これらの情報が動画に残って視聴者に伝わります。

Photo by Yuya
視聴者はただスナップ写真を単体で見るのではなく、撮影時の背景を知ったうえで写真を見ることができるので、より撮影者と近い目線で写真にある思いを感じ取ることができます。スナップ写真を趣味としている人にとっては、その魅力をさらに向上させる可能性があるのが“POV撮影”です。
カメラを構える姿は格好いい
ストリートスナップをしているときにふと、自分が持っているカメラの美しさを再認識する瞬間があります。あるいは恥ずかしながら、カメラを構えている自分の姿を想像して、悦に浸る瞬間があったりもします。

Photo by masa
“POV撮影”をすることで、スナップ撮影している動作ごと動画に収められるのも魅力のひとつかもしれません。例えば、目の前の光景に合わせて咄嗟に絞りリングを回す仕草。例えば、モニターを確認しながら構図を微妙に変えるこだわり。スナップ撮影をしている人なら誰もが行なっている動作の機微は、改めて見るととても格好いいものです。
そんな細かな瞬間まで、“POV撮影”であれば逃さず撮ることが可能です。

