Cover photo by Rikuto
〈Nikon〉は、〈RED Digital Cinema〉と協力して新しいクリエイティブLUTを無料で提供し、N-Log対応のミラーレスカメラでの映像制作をさらに進化させました。
〈RED〉のカラーサイエンスを取り入れたこれらのLUTは、映像にシネマティックなルックを簡単に加えることができ、ユーザーがプロフェッショナルな色補正を楽しむことができるツールです。
LUTについては、以下のマガジンをご覧ください。
映像表現の可能性を広げる4種類のLUT
〈Nikon〉が発表した新しいLUTには、4種類のクリエイティブLUTと1種類のテクニカルLUTが含まれています。クリエイティブLUTには、「Achromic」、「Film Bias」、「Film Bias Bleach Bypass」、「Film Bias Offset」があり、それぞれ独自の特徴を持っています。
©︎ Nikon
「Achromic」は低コントラストのモノクロで、ディテールと質感を強調し、クラシックな雰囲気を醸し出します。「Film Bias」はフィルムライクな温かみを与え、自然なスキントーンを再現します。「Film Bias Bleach Bypass」は高コントラストで渋い色調を特徴とし、「Film Bias Offset」はヴィンテージ感と柔らかさを兼ね備えています。
これらのLUTは、N-Log映像に個性的な色調を加えることで、映像制作者の創造性をさらに引き出します。
REDのカラーサイエンスでシネマティックなルックを実現
〈RED〉の監修のもと開発されたこれらのLUTは、〈RED〉のカメラで撮影された映像のような「シネマティックなルック」を〈Nikon〉のカメラでも実現することを可能にします。
「Film Bias」は、クラシックな35mmフィルムのような暖かみのある色調を提供し、「Film Bias Bleach Bypass」は『プライベート・ライアン』のような高コントラストで退廃的なスタイルを再現します。また、「Achromic」は、白黒映画のようなノスタルジックな美学を持ち、「Film Bias Offset」は、よりドラマチックな露出調整を施した映像を作り出します。
Photo by Rikuto
プロ仕様の映像制作がもっと身近に
これらのLUTは、最新のNikonミラーレスカメラ（Z9、Z8、Z7 II、Z6 III、Zfなど）や一部の一眼レフモデル（D780など）で使用できます。
映像制作者は、外部モニターや編集ソフトウェア（DaVinci ResolveやAdobe Premiere Proなど）でこれらのLUTを活用し、撮影から編集までのワークフローを一層効率的に進めることが可能です。
