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2024.08.22

今さら聞けない デュアルネイティブISOとは | Release #281

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Cover image by Pojio

カメラのISO設定は、写真の明るさやノイズレベルに大きな影響を与えます。その中でも、「ネイティブISO」と「デュアルネイティブISO」は、少し理解が難しい概念かもしれません。今回は、これらの用語が何を意味し、どのように撮影に役立つのかをわかりやすく解説します。

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Image by masakun

ネイティブISOとは?

「ネイティブISO」は、カメラセンサーが最も効率的に働くISO感度のことを指します。具体的には、センサーが最も低いノイズレベルで最大のダイナミックレンジを発揮する設定です。

「ネイティブISO」の範囲で撮影すると、画像の品質が最も高くなります。「ネイティブISO」よりも低い・高いISO値は「拡張ISO」と呼ばれ、センサーの信号をデジタル的に増幅するため、ノイズが増えたり、ダイナミックレンジが狭くなることがあります。

デュアルネイティブISOとは?

機種によっては、「デュアルネイティブISO(デュアルベースISO)」を搭載しています。「デュアルネイティブISO」とは、カメラセンサーが二つの異なるISO感度で効率的に働く技術です。

通常、ISO感度を上げるとノイズが増えるため、低ISOと高ISOの間での選択が必要になります。ですが「デュアルネイティブISO」を搭載したカメラの場合は、異なる光量条件に対応するために、低感度用と高感度用の二つのネイティブISOを持っています。これにより、たとえば明るい環境では低ISO設定を、暗い環境では高ISO設定で撮影することで、最適な画像品質を保つことができます。

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Image by Shimakou

実際の撮影での使い方

「デュアルネイティブISO」を活用すると、撮影シーンに応じて最適なISO感度を選択することができます。例えば、明るい昼間の撮影では低いネイティブISO(例:ISO 400)を使用し、暗いシーンや夜間撮影では高いネイティブISO(例:ISO 3200)を利用することで、ノイズを最小限に抑えながら、より広いダイナミックレンジを得ることができます。この技術により、映像制作者や写真家は、さまざまな環境で高品質な映像や写真を撮影することが可能になります。

機材選びの際に、「デュアルネイティブISO」に対応しているかどうかを確認することで、より自分に合った機材選びができるようになるでしょう。

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