
デンマーク・コペンハーゲン に本社を置くカメラブランドであるPhase One(フェーズワン)社は、レンズ固定式の1億5千万画素の中版センサー搭載カメラ「Phase One XC」を正式発表した。販売価格は62,490ドル。日本円に換算すると約900万円。
決して価格を間違って書いたわけではない。しかし、いくら支払ってでも「Phase One XC」のシャッターを切りたいプロのカメラマンは、必ずいるだろう。
これまでで最もコンパクトなデジタル一体型カメラ

©︎ Phase One
「Phase One XC」は、『これまでで最もコンパクトなデジタル一体型カメラ』を作ることを目標に、ユーザーには『わかりやすく、旅行に適したコンパクトなデザイン』を体感してもらえる設計にこだわった。
主な特徴
- タイプ:中版デジタルカメラ
- レンズ:Rodenstock HR Digaron S 23 mm f/5.6
- レンズ絞り:F5.6-22
- レンズフィルター:72mm
- 連写速度:2fps
- シャッタースピード:1/1000s - 60m
- シャッターブレード:5枚
- デジタルバック:IQ4 or IQ4 Achromatic
- センサータイプ:裏面照射型
- センサーサイズ:53.4×40.0mm
- 画像サイズ:14,204×10,652
- 解像度:151,000,000画素
- ISO感度:25-25600(achromatic 200-102400)
- モニター:3.2型 タッチパネル
- ポート:USB-C・イーサネット・HDMI
- Wi-Fi:対応

©︎ Phase One
見ての通り、億超えの解像度、画素数を持つデジタルバック部に、23mm F5.6の単焦点レンズユニットを組み合わせたカメラ。センサーサイズは53.4mm x 40mmで、フルサイズの約2.5倍、富士フイルムGFXシリーズの約1.5倍の大きさを誇る。
デザイン性を高めるウッドグリップも装着したサイズは、高さ105mm、幅143mm、奥行き162mmで重さ1,820g。最新のカメラの中でも、相対的にコンパクトな方の部類だ。しかし、このコンパクトさで、中判カメラなのだ。コンパクトさを優先し、鼻からレンズ交換は想定してなかったのかもしれない。価格にしろ、優れすぎる性能と広角レンズしばりにしろ、アマチュア写真家の使用は想定していない、ギリギリを攻めるカメラだ。

©︎ Phase One
風景写真カメラマン向けのカメラとして開発されたのは間違いないだろう。その他のポイントとして、タッチモニターのピンチ操作でデジタルズームを簡単に操作できる。さらに、トリミング耐性もセールスポイントの一つ。
実際の紹介動画を見ると、この革新的なカメラを一生の宝物として手に入れたい欲が湧いてくるカメラマンは必ずいる。自分の目を疑う価格ではあるが…


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