後楽園は造園でつくられた自然空間で、自然なのに「人の手で整えられている感じ」がはっきりある場所でした。 道があって、その道に沿って人が歩く。気づくと縦に並んでいて、流れに乗るように進んでいく。 その並び方を見たときに、「誘導されている」感覚とか、「道」そのものの力みたいなものを強く感じました。寄り道ができそうに見えるのに、ちゃんと進む方向が決まっていく感じです。 自然のスケールで考えると、この庭園も地球もすごく小さい。広大な自然の中の一部でしかない。 でも、何を基準に見るかで、大きい/小さいって簡単に変わると思っています。 「上を向いて歩こう」とか、 「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」みたいに、 空の広さは、今いる場所を小さく見せるだけじゃなくて、自分の気持ちを自由に合わせられる存在にも感じます。 道がある空間だからこそ、視線を上げたときに“余白”が生まれる。その感じが好きです。

