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2024.05.03

息をのむ日本の絶景を世界へ | Raw Japan ファウンダー・Takahiroさん | ISSUE #35

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cover image by takahirok0220

世界中のクリエーターの感性や思考を深掘りする『ISSUE』。新たなインスピレーションのきっかけに。『ISSUE #35』では、日本の絶景を届けるアカウント「Raw Japan」を創設したTakahiroさんにオンラインで広がる写真活動の可能性についてお話を伺いました。

「Raw Japan」は、その名の通り、日本のありのままの美しさを伝えることをテーマとしFeature Hub アカウント です。Feature Hubとは、特定のテーマにあった投稿をSNS(インスタグラム)上で募り、その中から素晴らしい写真を取り上げて紹介するアカウントを意味します。 立ち上げ人のTakahiroさんは「Raw Japan」を通じて、日本の素晴らしい風景を国内だけで無く世界に向けて紹介しています。2019年に始めたアカウントには、現在6.5万人以上のフォロワー様がいます。

小さなきっかけが生んだ大きなコミュニティ

「写真を始めたのは、ほんの小さなきっかけでした。元々旅行が好きで、旅先の美しさを写真に残したい、共有したいと思ったんです」Takahiroさんは静かな熱意を込めて語ります。

旅先でスマートフォンを使って写真を撮り始めたのが2018年頃。スマホで気軽に撮り続けるうちに、夜景をはじめとする、当時の端末では表現し難いジャンルにも興味を持ち、もっと美しい写真を残したいとカメラでも撮影を始めるようになりました。

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Image by takahirok0220

「インスタグラム『Raw Japan』は2019年につくりましたが、それまで特にコミュニティを運営した経験はありませんでした」とTakahiroさんは話します。続けて「『Raw Japan』は結果的に生まれたものと表現する方が正しいかもしれない」と彼は語ります。

撮影した写真を投稿しているうちに、撮った写真にたくさんの「いいね」がついたり、世界的に大きな Rawグループ のアカウントからフィーチャーされたことがあったそうです。そうした縁から、Takahiroさんは写真を選定するモデレーターとしてRawグループの別のページ( @raw_nightshots )の運営に携わるようになりました。

#All about Japan 日本の絶景を伝える

それをきっかけに、もっと多くの人に日本国内の素晴らしい風景に興味をもつようになり、色々な投稿を目にするうちに、国内には写真をお仕事にされていない方にも素晴らしいフォトグラファーが沢山いて、有名観光地以外にも数知れない美しい景色があると実感するようになりました。

そこで日本の美しさをもっと多くの人に知ってほしいという想いから、Rawグループの日本版のページを立ち上げたいとグループ内で提案、ゼロから「 Raw Japan 」を立ち上げることになります。

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Image by takahirok0220

立ち上げ当初はRawグループでやり取りのあった方などにもセレクト対象のハッシュタグを付けての投稿を依頼したり、共に活動に参加してくれる日本人の仲間も増えたりしました。
フォローしてくださる人数も開設から数ヶ月で1万人を超え、それは100以上あるRawグループの世界中のページの中でも過去最速でした。振り返ると素敵な投稿がシェアされるのがどんどん増えていって純粋に楽しい時期だったなと思います。

コミュニティとして共に歩む

順調に見えた活動でしたが、インスタグラムの不具合から約1年近くもアカウント自体が凍結されてしまうトラブルにも見舞われました。

かなり長期に渡ったため心が折れそうになりましたが、地道に問い合わせを続けた結果フォロワーの皆様のお力もあり幸運にも復旧することができました。正式にアナウンスする前に復活に気づかれたフォロワーの皆様がご連絡をくださったりストーリーでシェアしてくれたり、想像を超える沢山の方々にお祝いしていただいてまるで波のように広がったことはずっと忘れることができません。

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Image by takahirok0220

少し前には感染症問題でSNSでの写真の投稿自体まで控えてしまう風潮が起きたりした中、過去に撮られた写真にも光を当てようという趣旨から、当時設立3年未満の新しいHUBと共に#乗り越えようnipponというイベントをInstagram上で行いました。

そうした難しい時期を乗り越え、「Raw Japan」を応援するファンは着実に増えていきました。その結果、現在では6.5万人以上の人々が「Raw Japan」をフォローされています。

「Raw Japan」はシェアされた優れた写真をアカウントで共有、紹介することをメインとしている一方で、フォロワーの皆様との積極的なコミュニケーションとコミュニティ形成にも取り組まれています。

「写真を通じて人々と繋がり、それが実際のオフラインイベントにつながることもあります。最近では、インスタグラムで繋がった120名を超えるフォトグラファーが参加した東海地区で最大規模となる写真展に運営としても携わり、普段SNS上でしか関わりのなかった方々と直接交流できたり、出展者やご来場いただいた方々にそういった場所を提供できたことはとても貴重な経験となりました」

このように、フォロワーの皆様が自らの写真を投稿しやすい環境を整え、定期的にハッシュタグを用いたイベントやテーマを設けることで、参加と交流を促進されてます。

日本の絶景を通して広がる写真の輪

最後にTakahiroさんは今後の展望について伺ってみました。

「今後はさらに双方向で意見交換できる雰囲気をつくり、フォロワーの皆様が参加していただきやすいプロジェクトや何かメリットを還元できるようなイベントにも挑戦していきたいですね。日本のフォトグラファーや趣味で写真をSNSに投稿される方はそのクオリティや熱量は世界的にとても高いと感じています。一方でテレビCMにもあったように、SNSが他人を下げるために使われてしまっている現状もあります。そうではなく純粋に楽しんで他者を称えたり刺激をもらえるような環境作りに少しでも貢献できたら、そして経験やフォロワー数などの数字に関係無く、フォロワーの皆様の作品を紹介し続けていくことを通じて、世界中の人々に日本と日本のフォトグラファーの皆様の写真の魅力を伝えていけたらと願っています。」

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Image by takahirok0220

「Raw Japan」は、Takahiroさんたった一人の小さな趣味をきっかけに立ち上り、今では多くの人々に影響を与えるコミュニティへと成長しました。彼がハブとなって運営するコミュニティは、多くのフォロワーの方々にとってモチベーションやインスピレーションの源ともなっています。

Takahiroさんと「Raw Japan」の今後の活動から目が離せません。

INFORMATION
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Takahiro

Instagram
Founder & Admininstrator
@rawjapan @rawtokyo
他に @raw_community_member @raw_nightshots @raw_china etc

主な活動歴 Lumix年間大賞、雑誌掲載、企業提供など
cizucu:takahirok0220